本国ドイツを除いて最初に翻訳されたのはイスラエル(ヘブライ語)で、1965年ごろに最初の4話が出版されたらしい。日本と並んで順調に翻訳が進んでいるのはフランスである。ただし、いくつかのエピソードはスキップしているし、最近はいわゆる銀背本を元に訳出しているため全てのエピソードを網羅しているわけではないが、2007年4月現在550話あたりまで到達している。もっとも翻訳が進んでいるのはオランダであるが、21世紀初頭より通販のみの販売形態に移行したため、入手は困難になった。ブラジル(ポルトガル語)はファンクラブが主体のオンデマンド出版を続けていたが、800話台半ばで出版が打ち切られたらしい。アメリカ(英語)もまた長い冬の時代を経験している。21世紀初頭に外伝のレムリアポケットブックシリーズが英訳され、今後の動向が注目される。
銀河系
太陽系帝国
1990年に成立した、地球(テラ)を中心とする星間国家。首都は旧モンゴル・中国国境付近のゴシュン湖畔に建設されたテラニア(ギャラクトシティ)。成立当初はその勢力は太陽系の内側だけであったが、21世紀以降銀河各地に植民を行い、25世紀には千を超える植民世界を管理するようになり、銀河系で最高の技術力、経済力、軍事力を有する一大星間国家となった。また2115年から2329年にかけてはアルコン帝国と合併して連合帝国を形成していた。25世紀の時間警察との戦闘では太陽系が戦火に見舞われたり、30世紀には幾つかの植民星系が分離独立するといった出来事があったが、35世紀の時点でも銀河系では最強の経済力と軍事力を有していた。
しかし、3459年に銀河系に現われた「七種族の公会議」との抗争の中で中央星と国家主権を失い、3460年に実質的に崩壊した。
アルコン帝国
アコン人から派生した植民地人アルコン人の手による星間国家。球状星団M13を中心に銀河主要部を版図に収め、高度な科学技術と軍事力を持って数々の植民種族や非ヒューマノイド種族をその支配下に置き、10万あまりの星系を有する一大星間帝国を形成していた。やがてアルコン人に種としての退廃が見られるようになると、帝国各地で反乱や内戦が絶えなくなり、1978年にはロボット摂政に統治権が移管された。2044年にはアトランがゴノツァル8世として即位する事で国家の秩序が保たれたが、2115年の太陽系帝国との合併による連合帝国形成によりアルコン帝国は消滅した。2329年にローダンが連合帝国を解消した事で主権を回復するも、アコン人と結託したブルー族の艦隊によって軍事惑星アルコンIIIが破壊された事で、名実共にアルコン帝国はその歴史に幕を閉じた。
アコン帝国
ブルーの星系の第5惑星ドロラー(スフィンクス)を中心に銀河系中央部で強い勢力を維持する星間帝国。紀元前18,000年頃に起きたアルコン人との戦争“中央戦争”の後、鎖国政策を取り続け、転送機ネットワークによる交通手段を取るようになり、少数の艦艇のみを保有するだけで、母星系の防衛は星系全体を覆うバリアによって行っていた。2102年にテラナーとの接触によりブルーの星系を覆うバリアが突破された事で本格的に艦隊を整備して、太陽系帝国に対して何度も攻撃を加えるもことごとく失敗に終わっている。2329年のアルコン帝国崩壊後は、旧アルコン帝国の植民星系も支配下に置くようになった。
レムール帝国
紀元前51,000年頃、銀河系において栄えた第一次人類レムール人による強大な星間帝国。中心世界は後のテラにあたるレムール。帝国は「タマニウム」と呼ばれる111の星州/行政区によって構成される連合体であり、それぞれのタマニウムの中で選出された「タム評議員」が帝国の最高意志決定機関を形成していた。絶頂期には銀河系のみならずアンドロメダ星雲にも勢力を持っていたが、やがて紀元前50,000年頃から勃発したハルト人との戦争によって帝国は疲弊し、レムール人の大半がアンドロメダに避難した事により、銀河系におけるレムール帝国は衰退し消滅した。
ダブリファ帝国
30世紀初頭の第二次遺伝子危機以降、太陽系帝国から独立した元植民星系からなるテラナー系3大星間帝国の一つ。反テラ連合の主体だったが、3434年の寛容革命によって崩壊。「銀河連合ノルモン」に引き継がれる。主星はノスモ。
カルスアル同盟
細胞活性装置を持つ3人のエルトルス人がトップを勤める同盟。テラナー系3大星間帝国の一つ。主星はクライト星系エルトルス。
中央銀河ユニオン (ZGU)
テラナー系3大星間帝国の一つ。3430年代には同盟を結んで太陽系を攻撃しようとした。
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アンドロメダ星雲
島の王たち
2400年時点におけるアンドロメダの絶対的支配者。長らく正体は不明であったが、後にレムール人による権力集団である事が判明。ルーム星系第2惑星タマニウムを拠点にアンドロメダ全域を統治していた。全員が細胞活性装置を持ち、無数の種族を奴隷化、あるいは滅ぼした。アンドロメダでは紀元前50,000年頃に疎開してきたレムール人による国家が成立したが、それから約3万年後に独裁体制を支持する13人の科学者や軍人が協定を結んで当時の政府を打倒し、アンドロメダ星雲全域をも支配下に置いた。島の王は地位に応じて「ファクター○(番号)」と呼ばれ、最高権力者のファクターIの命令に背いた者は容赦なく殺された。テラナーによるアンドロメダ遠征が行われた2400年代は、7人の構成員によって一銀河を支配していたが、2406年に本拠地のタマニウムが陥落し、最後の島の王も死亡した事により、アンドロメダ星雲はその支配体制から解放された。
M87銀河関連
中枢部の設計者
M87の支配者。M87のヒューマノイド種族「オケフェノケース」が死後、ハイパー再生された存在を指す。M87銀河中枢部に存在する、直径6,620光年の空洞恒星内部に人工的に作られたホイール星系に住む。7万年以上も前から既にM87銀河の支配者であったが、7万年前に行ったバイオ実験で生み出された人工生命「けだもの」による反乱によって銀河がその脅威にさらされるようになると、種族をカースト(軍人、科学者など)ごとに分ける事で銀河規模での防衛システムを構築し、最終的にはけだものを銀河外に駆逐した。2437年には、けだものとの抗争に終止符を打つために、ウレブの本拠地エネミー星系に大艦隊を送り込んでこれを破壊し、さらにはハルト人を根絶させるためにテラナーを脅そうとしたが、逆にローダンの恫喝にあい相互不可侵条約を締結して軍を撤退させられた。
時間警察
何者かが時間改変を行い、自らの存在を抹殺しようとしているとの強迫観念にかられたウレブが組織した軍事機構。第一震動力、二次制約者、三次制約者、そして無数の補助種族からなり、その頂点にあたる第一震動力にはウレブが就いていた。時間実験を行う種族に対しては容赦の無い攻撃を行い、判明しているだけでもレムール人やグラドがその被害を受けた。超空間のパラトロン・フィールドに存在するパラ武器庫には、生体戦闘船ドランの基地や、二次制約者の深層睡眠のための施設、シンポフレックス・パートナーの孵化施設などが存在し、強大な軍事力を有していたが、2437年の中枢部の設計者による大攻勢によってマゼラン銀河の近くにあったウレブの本拠地エネミー星系がウレブもろとも破壊された事により崩壊した。
グルエルフィン銀河
タケル帝国
3437年時点においてグルエルフィン銀河を支配していたカピン種族のタケル人による星間帝国。国家元首は「タシュカル」と呼ばれ、ディープパープル星系第11惑星タケラのタシュカノルに首都がおかれていた。紀元前20万年頃に当時のグルエルフィン銀河を支配していたガンヤス人による国家「ガンヤス帝国」をクーデターで倒して成立、以後3438年に至るまで銀河全域を支配し、懲罰艦隊や秘密警察マルサヴを用いて恐怖政治を行っていた。また3437年頃には銀河系への侵攻を準備していた。しかし3437年にテラナーの遠征によってかつてのガンヤス帝国の支配者である真正ガンヨのオヴァロンが帰還した事によって各地で反体制運動が活発化し、3438年に中心世界のタケラが破壊された事で権力を失い崩壊した。
ガンヤス帝国
紀元前20万年前までグルエルフィン銀河に存在していた最古のカピン種族であるガンヤス人を中心とした星間帝国。国家元首は「ガンヨ」と呼ばれ銀河を民主的かつ平和的な統治下においていた。紀元前20万年頃に当時のガンヨであったオヴァロンが銀河系で行方不明になり、これをきっかけに戦争状態となりタケル人によって滅ぼされた。その後ガンヤス人は衛星銀河のモルシャズタス小銀河に避難しここに身を潜めていた。3438年にガンヨであるオヴァロンの帰還によりタケル帝国は打倒され、20万年ぶりにガンヤス帝国が復興した。